Let's  cook  Thailand


路線バスの乗り方指南 Part2

 やっぱりバンコクの路線バスはややこしい。自分の乗りたい路線番号がわかって乗車しても、今度は乗り込んだバスの車体によって料金が変動してくる。バスの種類はザッと見ただけでも約10種類あり、本当にその車体レベルはピンきり。冷房つきの最新型車両は外装も美しく、下手な日本の路線バスよりも乗り心地は良い。料金も他に比べると高い(とは言っても一番高くて80円程度だが)。逆にどこまで行っても乗車料金3バーツ(≒9円)の一番安いバスは、当然クーラーなんか付いているはずも無く、もう何十年この車体を使っているんだ!!と言いたくなる位ボロで、窓は全開、ひどいのは走行中ドアも全開(ちなみに←写真のバスがそう。これでも車体にはベンツのマークが!!本物か!? )。でもやっぱり安いから利用客は多く、超満員状態の時は、空いているドアから走行中に誰か落ちるんじゃないかと、ちょっと心配になってくる。そんなバスに限って、運転手はドライブテクニックを乗客に見せつけられるかのごとく暴走しやがって(→写真)、ホントとんでもない。確かにとてもバンコクは交通量の激しい都市だから、車を上手いこと避けて走らなければいけないのはわかる、が、もう少し乗客に安心を与える運転をして欲しい。なんて思っているのはやっぱり私だけか…
とりあえずどんな形であれ、普通バスに乗る時にはバス停に行くのが当たり前なのだが、さすがバンコク普通じゃない。私がこの内容を書こうと近所のバス停を撮影しに行ったら、そこにいたのは←ただの寝てる人(死んでません・病人でもありません)。乗客はというとそこから数十メートル離れた所にいた。このバス停はさすがに極端だったが、いつもタイ人はどこでバス待ちするのかと言うと、「暑くない所」。つまり日陰。例えバス停があろうともそこが日なたであれば絶対にタイ人はそこでバスは待たないし、そこにバスも止まらない。だから我々外国人がバスに乗ろうと思った時は、バス停の半径約50メートル以内で同じ方向を向いた人がなんとなく集まっている所をバス停であると予測をしてバスを待つ必要がある。バスは誰かが合図をするとだいたい近寄ってきて止まってくれるが、道路が混雑等していて長時間の停車出来ないときなどは、減速するだけで完全には止まってくれないもうそういう時はもう飛び乗るしかない。ま、そこでコケルとか、よっぽどの事が無い限りは大丈夫(→写真・ちょっとだけ減速した隙に飛び乗ってきたニイチャン、あのスピードの時に乗ってくるとはかなりのやり手とみた)。この非完全停車の法則は降車時にも適用され、よっぽどのヨボヨボジイサンでもない限り、飛び降りるしかない無い時が往々にしてある。←写真のおばちゃんも降車が近づくにつれ、この戦闘態勢でしばらく乗降口に仁王立ち。タイミングを見計らって飛び降りて行った…(このおばちゃんもかなりのやり手とみた)。
 バンコクのバスは運転手の他に必ず車掌が乗っていて、その車掌にバス料金を払うシステム。この車掌も本当にピンきりで、冷房車両の車掌なんかは結構キリッとしていているのに対し、冷房無しの安バス車掌は、仕事のやる気がゼロに近い車掌もたまにいる。この→写真の車掌(女性)なんか暇な時、客の前で堂々と鼻ほじりそしてこの後雑誌を読み始めやがった。この写真頑張って撮りました。ほぼ盗撮。
料金を支払うと同時に受け取るのがチケット。このチケットいうなれば切手と同じぐらいの大きさで紙製。軽く握っただけでくしゃくしゃに丸まってしまいそうなのだが、このバンコクのバスにはなんと検札制度というものがキチンと存在していて、このチケットを見せなければいけない時がある。この紙を保存するのにも結構一苦労で、財布の中に入れておくにも、降車後こまめに廃棄していかないと、ごちゃごちゃと溜まってしまって、いざという時にどれがどれだか分からなくなってしまうから要注意。

 バンコクには今まで紹介した以外にも様々な交通手段がある。バンコクは東洋のベニス(水の都)といわれるだけあって、市内をチャオプラヤー川や様々な運河が町中に張りめぐっており、船での移動も市民の重要な足。それとタイといえばトゥクトゥク、オート三輪車タクシー。このタクシーには料金メーターが付いておらず、タイ語で運転手と事前に料金交渉をする必要があり、タイ語で料金交渉が出来ないとちょっとツライかも。タイ人は全般的に英語で話しかけられても私と同じで笑ってごまかし、全然通じない。市内の観光地に行くとたまにサムロー(自転車タクシー)が走っている。少し市内の中心から離れて、タイ人の居住地区に行くとソーンテウという乗り合いピックアップが走っている。トラックの荷台に座席が付いている物で、ドア・窓共に存在せず、全開。近距離を移動するためによく使われ、一度の乗車で4バーツ(≒12円)程度と安い。私の利用頻度ランキング第2位。
と、色々と乗り物は有るわけだが、貧乏生活をしているとやっぱり一番利用便利度の高い乗り物は、路線バスである事には間違いない。お金を持て余している日本企業の駐在員奥様方なんかは、ちょっとした移動にも運転手付きの車なんかで移動しちゃったりして優雅な生活を送っている人もいる。そんなこと今の私に出来るわきゃ無いのだが、先日ある駐在員の奥様と一緒だった時初めて運転手付きの車に乗る事があった。まっ、普通の車なんだけれど、そのタイ人運転手、その日はその奥様の為だけに動いているのだとか。昼に一回乗って、次の乗車は3時間後。そして移動した距離はわずか1kmちょっと。 ちなみにそんな駐在員家族の住んでいるアパートのひと月の家賃は私の住んでいるアパート家賃の12ヶ月〜24ヶ月以上分だとか。「だって、ほらタイは物価が安いから、アハハー(笑)」。日本人駐在員恐るべし…

先日、色々と訳有って、チャオプラヤー川・マリンポリス(水上警察)の船に仲間と共に乗る事がありました。悪いことして連行されてる…のではないですよ、あしからず。写真の後ろに立っている2人は、本物の警察官。ソンクラーン(水かけ祭り)の時でしたが、腰には水鉄砲でなく本物の銃が。とても私のバッグに入っていた水鉄砲では勝てそうにありません。よっぽど運転手付きの車で移動するより優雅(?)で楽しかったー




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