クイッティヤオ　麺類		トップへ戻る

タイ文字	発音カナ (&声調番号※)	意 味　&　品 詞	どやこや・・・
	クイッティヤオ (声調5→5)	[名詞] 　麺類の総称	タイでは、麺類のことを総称で「クイッティヤオ」と呼んでいる。発音が実はちょっと難しく、日本人には「クイッティアオ」とも「クイティアオ」とも聞こえる。 　元々、中国・潮洲語である“クワイ・ティオン《「●条」　(●→米ヘンに果)》”から派生してきている言葉なので、やはりどこと無くタイ語らしからぬタイ語ではある。 　 　日本では「麺」というとラーメン、うどん、そば、といった類であるが、タイでは大まかに分けると「バミー」・「センヤイ」・「センレック」・「センミー」の4つに分かれる(と思う)。 　 タイで、麺類を注文する時は主に… 「麺の種類」→「スープの状態・種類」→「主材料・トッピング」の3つの単語を繋ぎ合わせる。
1, 　先ずは…　麺の種類を選択
	バミー (声調2→2)	[名詞] 　卵入りの黄色い麺 　いわゆる、中華そば	訳でも書いたとおり、いわゆる“中華そば”のことである。 　 タイの屋台で主に食べられている中華そばは、殆どが細麺タイプなので、30秒も茹でれば火が通る。 ちなみに、「バミー」も元々は潮洲語。
	センヤイ (声調3→2)	[名詞] 　米粉から作られた太い麺	「セン」は日本語も発音同じで「線」のこと。「ヤイ」は「大きい」という意味である。 「センヤイ」＝“大きい線(麺)”でこれになる。　センヤイは炒めたり、餡かけにしたりして食べられることも多い。
	センレック (声調3→2)	[名詞] 　米粉から作られた平麺 (稲庭うどんのような、太さ5mm位)	「レック」は「小さい」という意味でセン・ヤイの反対→「セン・レック」。　 　日本人にとってはどちらかというと米麺の中で一番この麺が食べやすいであろうと思う。 ちなみに隠語で『後ろ盾になっている縁故者の力が弱い』との意味が有る。逆に「セン・ヤイ」と言うタイ語には『縁故者の力が強い』という意味だそうである。 タイにおいてこの縁故者の力は社会構造上、かなり重要(笑)。
	センミー (声調3→2)	[名詞] 　米粉から作られた極細麺・ビーフン	センミーは日本で言うところの「ビーフン」。細麺をベータ化させて春雨状にしたものなのだそうである
おまけ	タイの慣用句の一つ “センミー・ユー(居る)・クライ(遠い)/センヤイ・ユー・クルン(Bangkok)” 《意味》 上司又は権力者と縁故の薄い官吏は遠隔地に飛ばされ、縁故の太い者は首都・バンコクで勤務が出来る。　 　　　　{参照:　タイ日大辞典より}
2, 　次にスープの種類
	ナーム (声調4)	[名詞] 　水 [形容詞・修飾] 　水分のあるさま	麺の種類の次に「ナーム」をつけると、写真のようなスープの張った状態になる。 ちなみに写真は『バミー・ナーム・ムーデーン』。
	ヘン(ク゛) (声調5→5)	[形容詞・修飾] 　水分が無く、乾いたさま	「ナーム」ではなくて「ヘン(グ)」をつけると乾いた状態のことを指し、汁ないの麺になる。一時日本でも流行った「油麺」のような状態。写真のクイッティヤオは『バミー・ヘン・ムーデン・ギィアオ』。
	ナーム・トック (声調4→2)	(本来の意味は…) [名詞] 　滝	遺跡で有名なアユタヤの地方料理で、有名なクイッティアオ(麺料理)がこれ。今ではバンコクのあちこちでも食べられている。 　ナムトックとは「滝」という意味であるが、ここでは豚や牛の血をスープの中に入れるという意味になる。 　血入りスープ麺、ちょっと抵抗のある料理ではあるが、食べるとなかなか美味。 具も肉だけでなく、臓物や野菜など色々と入るこちが多い。 　ちなみにこのクイッティヤオには名前に「ルア」とつく事があるが、「ルア」とは「船」のことである。 川・運河の多いアユタヤでは昔、船上屋台でこの料理を販売していた事からこの名前が付いているそうである。
3, 　そして、トッピング
	ルーク・チン (声調3→4)	[名詞] 　つみれ団子	「ルークチン」は、この写真の中にある団子状の物のこと。 肉類で作られていたり、日本のかまぼこのように魚で作られているものもある。
	ムー・デーン (声調5→1)	[名詞] 　豚肉を揚げて、甘く煮たもの	「ムーデーン」は豚肉の塊を一度揚げて、甘いタレで煮込んだもの。表面が赤くなることから「デーン(赤)」という名前がついている。 ギィアオは『餃』のこと。中身はやはり肉類であることが多い。
	ギィアオ (声調4)	[名詞] 　餃子の“餃・ギィアオ”
	ペッ (声調2)	[名詞] 　アヒル・鴨	タイのクイッティヤオには、このように豪快にアヒルが乗るものもある。 　写真は『センレック・ヘン・ペッ』である。
	ヌーア　&　プラー (声調4 & 1)	[名詞] 　肉　& 魚	その他、上記で紹介した他にも、鶏肉(ガイ)だけや、牛肉(ヌア)だけ、魚(プラー)だけを具としたクイッティヤオも存在している。 　なんと言っても、組み合わせは注文する人の自由。組み合わせの数だけメニューの種類も増えていくことになる。

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