Let's  cook  Thailand

アロイ!! タイ料理
不思議の国「ラオス」 旅行記&料理集 
 その2 ('03年1月1日〜'03年1月2日) “旅行表”
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 1月1日(水) 朝・ルアンパバーン
年が明けて2003年。ラオス・タイの仏暦では2546年。日本みたいにラオス人には初詣と言う感覚は全く無く、いつも通りのいつもの朝である。全く年が明けたということを感じさせない雰囲気である。
今回の旅行では料理写真と共に、かなりの量の子供写真をカメラに収めている。どこの国でも子供はホント無邪気&どこから来るのだろうと思えるくらいの元気。ほうきを持って振り回している子供を撮ろうとしたら、剣客の格好までしてくれた。(左下)
テレビゲームも個人用パソコンも殆ど無いこの街ではまだ子供たちの遊びといえば、外で走り回って、手足を汚くしながらも遊ぶことである。
いやー、それにしても、元気元気(^ ^) 
タイ人に「これがカオソーイ」だよと言ってもなかなか信じてくれない。タイ人の知っているカオソーイとラオス人の知っているカオソーイは麺類であるにせよ全く物が違う。
タイは、北部・チェンマイがこの料理を名物として知られている。イエローカレーの中に中華麺、上には麺を油で揚げたものが乗っている。それがタイのカオソーイ。
代ってラオスのカオソーイは、米麺が鶏だしのスープに入って、具としてトマト入りの肉味噌が乗っている。タイのものと違い、殆ど辛くない。持っている資料によると、この料理はラオスでもルアンパバーンより北でしか見られない郷土料理とのこと。
日本人には、タイのカオソーイより、ラオスの物の方が万人受けすると個人的には思う。美味しい。朝食として、昼食として、ラオス人は食べていたが、酒を飲んだ後に食べる麺としてさっぱりしていてGood!! とは同行していた友人・談。 確かに麺と共に一緒に食べる生野菜(クレソン・もやし等)を沢山入れて食べる麺は、夜飲み終わった後に食べる麺としてはかなり良いかも知れない。日本に帰ったら、これで商売しようかな…? (無理、無理)
カオ ソーイ
(ラオス北部の肉味噌麺)
カオソーイ 6,000Kip (≒24バーツ≒68円)

 1月1日(水) 昼・ルアンパバーン〜バン・サイ・ハイ村
ルアンパバーンからメコン川をボートで登って約1時間半の所に、洞窟の中に4,000体もの仏像が並んでいる、「タム・ティン」と言う所がある。そこを目指し、メコン川でボートをチャーターした。往復US13$、600バーツである。ハッキリ言ってかなり高いが、二人で乗れば半分になるので、まぁ許容範囲か… 他の観光客を捕まえて一緒に行ってもっと安くもできたが、その観光客を探すのが面倒であったので仕方なくあきらめた。
タム・ティン洞窟に行く途中、1時間位の所に“バン・サイ・ハイ”という村がある。ここの村周辺ではラオスの焼酎「ラオ・ラーオ」を一から生産していて、村人全員が労働者と言った感じの村である。


写真では分りづらいが、左上写真、ボートを漕いでいるのはまだ10台前半の男の子。
右上写真はバン・サイ・ハイ村で手織りの袋を機織り機で作っていた、10才前後の少女。
この手織りの袋、一つUS1$で販売していた。


右中はラオラーオを保管するための壷に座っている兄弟らしき2人組。ラオスでは小さい子供もこのように親と共に仕事をしている人は決して少なくない。


左下の写真はラオラーオを作るために米をふかしている所。この女の子もかなり若い。

作られたラオラーオはここで瓶詰めされて、出荷されているようだ。ちゃんとした瓶に入っているものもあれば、タイの強精剤ドリンクの瓶を使いまわしている物もある。
観光客用には、手織りで→のように細工をして、瓶詰めされたラオラーオも売られていた。この手作りラオラーオ。知人へのお土産用に購入したのはいいのであるが、蓋が手作りなのできちんと閉まっていないものがあり、バンコクへ帰還するまでの間、持ち運びをする度に少しずつ蓋のところからラオラーオが漏れてしまい、「常に酒くさい、男二人組」になってしまった。 

このラオラーオ、焼酎なので、アルコール度数は調整でき、低いものから、火の点く位高いものまで、様々。私が購入したこの手織りラオラーオは表示によるとアルコール55度。もう少しで火が点く度数である。

1月1日(水) 昼・タムティン洞窟
 ルアンパバーンの街から、メコン川をボートで上って約90分。大きな岩山に、ポッカリと大きな穴が開いている所がある。ここは「タムティン」と言い、洞窟の中に大小様々な仏像が4,000体も一同に並んでいる。

 4,000体の仏像は洞窟の中から、下に広がるメコンの大河を川の流れのようにゆっくりと眺めているようで、独特の雰囲気があり、かなり圧巻である。

 完全に観光地化されてしまっていて、観光客が少し多いのは仕方ないが、ラオス人の信仰の場所として外国人と共にラオス人が家族連れとかでやって来ている。そんな場所である。

 入場料は8,000Kip(≒32バーツ≒91円)。洞窟の入り口の所には、線香が売っていた。タイの寺院でもこの形で線香を売っているのを良く見かける。線香と共に、花とロウソクがセットになっている。1セット1,000Kip  

 1月1日(水) 夕方〜夜・ルアンパバーン市内
     
 洞窟からルアンパバーンの街まで再びボートで1時間。街中では路上に市場が出ていて、地元の人々は夕ご飯のおかずであろうか、大量に買い物をして各人の家へ帰って行く。 市場に並んでいる野菜は、日本には無いものも多い。バンコクでもあまり見かけないものも結構あり、「何だ?この野菜」と思うものも結構ある。

 ラオスは海の無い国であるが、川で海苔が取れるようで、ここの町の名産で川海苔がある。通常は写真右のような状態で売られているが、左のように加工して販売もしている。乾燥させた海苔に、にんにく、唐辛子、ゴマが入っている。 
 夜6:00過ぎ。再びメコンの川と周辺の山々にに沈む太陽を今度は、ルアンパバーンの街で見た。元日の初日の出ならぬ「初日の入」を眺めていた。
ルアンパバーン名物
川海苔
夕食は街中のラオス料理屋にて。
ラオス料理店といっても、メニューは中国語表記もされていて、半分中華、半分ラオスといった感じの料理店である。店内に置いてあるテレビからは東南アジア永遠の大スター「テレサ・テン」のVCD(Video・CD)が流れていた。
何皿か食べたが、そのうちからスープを2品。
どちらも鶏のスープであるが、方や中華風、方やタイ風を感じさせるスープである。タイで食べるほどラオス料理は辛いという印象が無く、比較的店で食べる分にはおとなしい。ただ、店には地元民(ラオス人はがあまり来ないので、辛さを抑えている可能性は高いのであるが… 
スップ ガイ
(鶏肉スープ)
クア ガイ
キン ガティ

(ココナッツミルクと生姜を使った鶏肉のスープ)
スップガイ 20,000Kip  (≒80バーツ≒228円)
クアガイキンガティ 20,000Kip (≒80バーツ≒228円)

 1月2日(木) 朝・ルアンパバーン
 「托鉢」はタイ・ラオスで仏教を信仰する人たちにとっては大切な行事の一つである。基本的にお坊さんは、午前中しか飲食は許されておらず、午後には一切の飲食が禁止される。また、自身で食料を購入することもできないので、生活に必要な食事は、一般の信仰民から「托鉢」によって受けることになる。
 托鉢が行われるのは日の出前。まだ外が薄暗い午前6時過ぎであった。ルアンパバーンは寺院が密集している地域であり、仏教の街でもあるから僧の数は半端じゃないくらいいる。この托鉢の時間には僧がまるで大名行列のごとく大人数で列をなし、托鉢をしていく。僧の列の数はひとつだけではなく、寺院と同じ数だけあると思われるほど沢山あり、大通りには、橙色の袈裟を着た僧でいっぱいになる。
 右写真、小僧に托鉢をしている水色の服を着た女性。写真では分らないが、金髪の西洋人であった。
昨日と同じ店であるが、再び、この店で麺を食べた。

フェーという麺は、タイには同じようなものがない。ベトナムの“フォー”と名前も似ているので、そちらから来た料理であろうか? スープはこれまた鶏がらのあっさりスープで上には、湯で豚の千切りとルークチン(つみれ)がのっている。かなり美味しい。

ここの店名は左記のごとく「LAO COFFEE SHOP」

ラオスは以前にも書いたようにフランスの統治下にあった時代があるので、食生活にもだいぶ西洋的な雰囲気を見ることができ、タイ人では考えにくい、朝食にバゲットとスクランブルエッグ、そしてコーヒーをとっているラオス人がいる(中左写真のオッちゃんがまさにその人)。 
 ただ、最後のコーヒーは欧米のものとは違い、「カフェーラーオ」である。“ベトナムコーヒー”にも似ているような感じで、コーヒーの下にたっぷりの練乳が入っている。練乳を全部コーヒーに溶かして飲むと結構甘い。溶かす量によってコーヒーの甘さが調整できる仕組みになっているようだ。 テーブルにはパートンコー(揚げパン)が置いてあり、客はこれを自由に食べてよい。辺りを見回すと大半のラオス人が、このパートンコーをコーヒーに漬けて食べていたので、私も真似して食べてみた所…  うまーい!! かなりいけます。

 このパートンコー、自由に食べても良いとは言っても、本当は最後の会計の時にどれくらい食べたかを申告し、その食べた量だけ店にその料金を支払うのであるが、うっかり会計のときにこの申告を忘れていまい、支払い忘れた。
。 
店の母ちゃんゴメンナサイ…
フェー
(豚肉入り、米麺)
カーフェー ラーオ
(ラオスコーヒー)
フェー 6,000Kip (≒24バーツ≒68円)
カフェラーオ 1,000Kip (≒4バーツ≒11円)

 1月2日(木) 昼・ルアンパバーンの市場

ラオスのガイドブックには、「現在ラオスの看板はフランス語から英語に書き換わった」との記述があったが、それは首都のヴィエンチャンだけで、ここルアンパバーンではまだまだ多くのフランス語併記の看板を目にした。公共機関である郵便局でさえ左の通りフランス語併記である。

→の写真はラオスのポスト。試しにバンコクの自分宛へ、ここのポストから手紙を投函したのだが、集配されて押された消印が6日後の1/8でバンコクに届いたのが2週間後の1/16。
ラオスには、タイと違い路上屋台と言うものが殆ど存在していない。それでは、ラオスの人々はどこで食料を買っているのか? 日本みたいにスーパーマーケットも個人商店以外はまず見かけない。
そうなると購入する場所は必然的に「市場」いうことになる。
ルアンパバーンの食料市場は街の中心部に位置していた。ガイドブックには“街のはずれにある”と書いてあったが、近年にここの場所へ移動してきたらしい。
「地○の歩き方」に投稿しようかな?…
市場には色々に食料品が売っている。干した魚、インスタント食品、野菜、外国輸入品、etc
豆腐は元々隣国の中国の物とあって売り方も昔の日本みたいに桶に水が張ってあり、豆腐がぷかぷかと浮いている。
茄子はタイでは見たことが無いくらい鮮やかな紫色をしている。
麺類は小麦粉、米粉などから作られているものがズラっと並んでいて、中には感じで書かれた包装紙に包まっているものもある。中国からの輸入品であるのであろう。






 1月2日(木) 昼・ルアンパバーンの市場
 カラフルな色の帽子を深くかぶったラオス人の女の子が、私がカメラを向けたと同時に帽子を上げてこちらをチラッと見た。今回の旅行写真で、お気に入りの一枚。撮影場所は右写真の通り、道端には野菜売りがズラッと並んでいる、ルアンパバーンの市場にて。ここの市場には、老若男女を問わず色々な人が出入りしていて、まさに現地人の大切な生活を売っている場所でもある。
 左は、串に刺さった生きている蛙。写真では分らないが、この密度で蛙たちがピョコピョコ動いている。蛙が美味しいのは知っているが、結構やっぱりグロテスク。動物を売っている店も有り、その店では、蛙だけではなく、ネズミや虫も売っていた。一部のタイ人同様、ラオス人にとっても、昔から動物は貴重な蛋白源なのであろう。ネズミや虫を売っているところは店の人が撮影拒否のため写真は無い。
 右は魚か何かの干物のようであった。まるで鰹節のように固く、どうやって食べるかは、ラオス人にタイ語で聞いてみたものの、答えが超高速ラオス語だったので、殆ど分らずじまい。その場しのぎで、思わず首を縦に振って「ふ〜ん」と分ったふりをしてしまったので、結局分らずじまい。誰か教えてください…
 タイの市場ではまず見かけることの無い「バゲット」の専門店。こんな田舎町でも、バゲットが売られている。まずタイでは有り得ない。パンにはプレーンの物もあれば、中に何やらと具が挟まったものもある。
 
 市場から一歩道に入ると、市場の商人のお母ちゃんであろうか、籠に商品を沢山詰めて歩いていた。

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