Let's  cook  Thailand

アロイ!! タイ料理
2003年3月その2    トップへ戻る
 一緒にガイパッキンを食べていたタイ人が私にこう言って来た。
「このガイパッキンあまり美味しくない…」。
私は結構美味しく食べていたので「何で?」と聞き返すと、
「だって生姜が沢山入っていて辛い、辛い!!」との答えが帰ってきた。確かにタイで食べるパッキン(生姜炒め)は生姜にあまり火が通っていない事が多く、多少生姜辛い。しかし、ビックリするぐらい唐辛子を入れるのが大好きなタイ人でも生姜の辛さが殆どダメな人がいたのには驚いた。
 
 「ブアップ」とは辞書をひくと「ヘチマ」と書いてある。この料理に使われているヘチマは和名で“トカドヘチマ”と呼ばれていて、タイ語の正式名は“プワップ・リアム”。若干苦味があり、この卵と海老との炒め物はタイのポピュラーな料理。 
ガイ パッ キン
(鶏肉の生姜炒め)
パッ プアップ
クン ソット

(ヘチマと海老の炒め物)
 屋台で、美味しそうな揚げたてガイヤーンを売っていた。屋台ではこのような揚げ物も、当然その場で揚げている。たまに、中が全く見えない位真っ黒な油で揚げいる屋台もあるが、そんな屋台は避ければよい。
何故かタイではこのような鶏肉のドラムスティクのことを「フライドチキン」ではなく「K・F・C」と呼ぶ人が多い。そう、ケンタッキーフライドチキンの事である。屋台で売っていると明らかに分るガイヤーンでも、タイ人からは「そのKFC美味しそうね。どこの屋台で買ったの?」と聞かれる。企業名が、そのまま商品名になったタイ語の一例。
ガイ ヤーン
(フライドチキン)
カオニィアオ ムー
(もち米と味付け豚肉)
私の好きな屋外レストランがある。BTS(スカイトレイン)、東の終着駅、オンヌット駅(→写真)のすぐ近く。スーパーのロータスの隣にその店は有る。
ここはスクムビットのソイ50で客はタイ人以外見たことが無い。
店内の照明は暗く、タイのポップスが大音量で流れ、友人との会話もままならないほどウルサイ。すぐ横はスクムビットの大通りで、車の交通量が激しく、まさに排気ガスの中での食事という感じである。食事環境が決して言いとはいえ無いが、味は殆どハズレが無い。値段も一品25バーツ〜40バーツ位の設定で良心的である。
トム ヤム クン ナム トック ムー
(豚肉の香辛料サラダ)
酸味の強いソーセージである。ヨーロッパにあるソーセージとは、若干感じが違う。タイのソーセージは何か素朴で粗雑な感じさえ受ける。  タイに来て初めてこれを食べたとき、あまりの“ソーセージ”とのイメージの違いに一口食べただけで食べきる事が出来なかった。酸味が腐っているようにさえ感じてしまったからである。ここの晩餐に「もう二度と喰わん」位の勢いで書いた記憶がある 
ところが… 慣れとはすごいものである。今ではネームを「うっめ〜!!」とか言いながら私は食べている。
日本人には、好き嫌いが結構はっきり分かれている食べ物の一つ。 ビールのあてにも良いかもしれない。(3月25日)
ネーム
(イサーン《タイ東北》地方のソーセージ)
 イサーン(タイ東北)地方の代表的な料理、ラープ。今回のものはガイ(鶏肉)で出来ているもの。ムー(豚)やヌア(牛肉)、クルアンナイ(内臓)の物、そしてディップ(生)やソット(火が入った物)など、種類は多岐にわたっている。 
この料理に必ずといって良いほど付くのは“生野菜”。右写真の今回の野菜はバイ・サラネー(ミント)とタムルン(ツタウリ)。これ以外にもガランプリー(キャベツ)やバイ・ホーラパー(ホーリーバジル)、トゥア・ファクヤーオ(ささげ)といった野菜もよく食べられている。(3月24日)
ラープ ガイ
(鶏肉の香辛料サラダ)
 “マオ”というタイ語は、「酔っ払う」という意味が有るが、「カオマオ」の“マオ”は音が違うので、意味も異なる。 ここの“マオ”は「熟れすぎの米」の事を指し、タイではこの米を搗いて煎餅等を作るようである。写真のお菓子は、甘く味付けした米の団子の中にバナナが入っているもの。3コで10バーツ(≒28円)とリーズナブル。かなり腹持ちも良い食べ物である。
 チューチーとは、何か料理のタイ語名らしくない気がしたが、辞書を引いてみると「タイ料理の一種・チリソース和え」と確かに書いてある。チリソース和えというか、ほぼレットカレー煮込みといった感じの料理ではあった。プラートゥーはタイの魚であるが、日本の鯵とほぼ同じ魚(厳密には違うようだが…)。味もそう変わらない味で、白身はそこそこ美味しい魚である。(3月20日)
カオ マオ チューチー
プラー トゥー

(タイ鯵のチリソースあえ)
タイ料理は果たしてヘルシーなのかどうか? 
タイ人女性はスタイルの良い人が多く、あまり太っている人を見かけない。この国の食生活が、国民をあまり太らせていないのであろうと思うのだが… 時にふと疑問に思うときがある。トムジャップチャーイは豚の脂の多いところを使っていて、長時間煮こんである為非常に脂っこい。ローカロリーの料理とハイカロリーの料理が両方ともタイにはある。(3月19日)
カオ トム
クラドック ムー

(骨付き豚肉入り雑炊)
トム ジャップ
チャーイ

(野菜と豚肉の煮物汁)
タイ料理に欠かせない調味料、ナンプラー。何気なく瓶を見ていたら、いかにもタイらしい、ナンプラーとは全く関係の無いなかなか面白い絵柄であった。絵の上には、大きな文字で“値段9バーツ”と書いてある。横には成分。下記はその訳。(3月18日)
 
おおよその主成分表示
内臓付きの魚 50%
  塩      30%
生産上残った(発生した)液体
化学調味料  15%
 白砂糖     5%
ナンプラー
今まで、他のコーナーに登場していなかった、食料… 虫系。
とうとう初登場。
タイ語で“キンガー”という名前の4本足、爬虫類。
辞書には、オオトカゲ、カメレオンと書いてある。 カメレオン(??)には見えないが…
このキンガーは一昔前まで肉や、魚、米でさえ食べる事でさえままならなかった、イサーン(タイ東北)地方の食べ物。イサーン語ではカポームと呼ばれている。
虫系は、イサーン人たちの懐かしの田舎の味である。

さて、“キンガー”の正しい食し方(?)は以下の通り。
1, まず頭に強い衝撃を与え、気絶(ショック死)状態にさせる。

2, 火で体全体をあぶり、表面にあるうろこを手でこそげ取る。
  このうろこは実際は食べられるものの美味しくないとの事。



3, ←この状態では完全に死亡済み。




4, 指で腹を開き、内臓を取り出す。白い腎臓は食べる事が可能。
  腎臓は3〜5mm位の小さな楕円形。

5, 内臓を取り出したら、網の上で本焼き。しっかり火を通す。結構香しい匂いを発する。 (→ここら辺でちょっと美味しそうに見えてくる…)


6, 火が通ったら、頭からみじん切り。この状態では、元が何なのかは全く分からない。



7, 「ホームページに掲載するためには味見をしなくては…」と3分ぐらい一人で悩む…  → 一口食べると決心。


8, さすがに頭を食べる勇気は無かったので、白身が見えていた尻尾を一口、「パクッ!!」。

「おっ、結構美味い。」 しかし二口目には手が伸びず。終了。


結論。 
フランス料理だって蛙や、ウサギを普通に食べるわけなのだから、「虫=ウゲッ、気持ちワル」というのはダメダメ。
キンガー    (タイ・標準語)
カポーム (タイ・イサーン語)
最近、ほぼ毎日テングモーを食べている。タイのスイカも大概は糖度は高く、美味しい。そしてなんてったって安い。キンキンに冷えてあると…最高ですね。日本では今の時期スイカなんて店頭にそう並んでいないであろうが、南国タイでは正に一年中。一年で一番気温が下がった昨年の12月でさえ、スイカがバンコクの街から無くなった事はなかった。 スイカ好きの私としては、文句なし。(3月11日)
テングモー
(スイカ)
パッカナー
ムーグローブ

(カイラン菜と
揚げ豚肉の炒め物)
テングモー 15バーツ(≒43円)/kg


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