Let's  cook  Thailand

アロイ!! タイ料理
2002年9月その1    トップへ戻る
 純粋なタイ人はペッ(家鴨・アヒル)をあまり好んで食べないようだが、タイ国内には中国系の人も多いので、そんな人たちにはこの家鴨肉もポピュラーな肉の一つである。バーミー(中華麺)の汁無しで、これ自体の味は非常に薄い。これに、卓上調味料の唐辛子、酢、ナンプラーそして砂糖を適量入れて自分好みにして食べる。一時日本ではやった「油麺」に似ていなくも無いが、あそこまで油っこくは無い。
 カノムクロックを売っている店は、タイの街中でよく見かける。甘いココナッツの香りを当たり一帯に漂わせていつも路上でたこ焼きのように作っては販売している。ココナッツミルクに粉を合わせて焼いてあるので、日本人の中にも結構苦手な人は多い。かくいう私も最初食べたときはその一人だった。しかし、今、改めて食べると、食べ慣れたのだろう、とても美味く感じる。(9月10日)
バミー ヘン ペッ
(家鴨入り汁無し中華麺)
カノム クロック
(ココナッツミルクの
焼菓子)
カノムクロック 10バーツ(≒29円)
 カオケーンには店によって色々な種類のおかずがある。また、そのおかずの種類も毎日日替わりで多種類出ていて、見ているだけでどれを食べようと迷うときがある。今日のメニューはプラートゥー(鯵のような魚)のサームロット(9月4日紹介)とナスの唐辛子炒め。ナスは元々スポンジの様な野菜で油を使えば大量に油を吸う野菜。その為、この炒めるときに使う油が辛ければ、当然ナスはとても辛くなる。豚挽肉と共に唐辛子で炒めてあるため、この料理のナスは見た目以上に辛い。タイ料理でのナスは注意が必要である。
 カオマンガイ、毎月1度は食べているメニュー。今回のカオマンガイは私が初めてタイに来た時にタイ人の知人に連れられ行った店である。今日の夜、再びその時の知人とここで待ち合わせをした。本当にここのカオマンガイは少し値段が高いものの本当に美味しい。この店でカオマンガイを食べるのは既に4回目。場所はスクムビット通りsoi55(ソイ・トンロー)。
カオ ケーン
(おかず乗せご飯)
カオ マン ガイ
(茹で鶏のせご飯)
カオケーン 25バーツ(≒72円)
カオマンガイ 38バーツ(≒109円)
 見事な着色料の色である。以前ここでサラという果物を紹介したが(7月3日)、これはそのジュースである。これまた以前に紹介したマナオジュースの会社が作っている炭酸飲料。超激甘でタイ人好みの味である。小さい頃、田舎の駄菓子屋で飲んだ10円ジュースにも何処か味が似ている。お勧めはしないが、タイで飲む価値はある飲み物。
 「ムーガパオ」と言えばバジルと共に炒めたタイ料理の定番メニューだが、このバジルを揚げて添えてしまった料理がこれ。香草を揚げて料理に添える技術は、西洋料理の専売特許ではない。炒めた豚肉と、揚げたバジル。どう組み合わせたって美味しくなる。(9月9日)
サラ ソーダー
(サラのソーダ)
ムー ガパオ
グローブ

(豚肉炒め、スイート
バジル揚げ添え
サラ ソーダー 7バーツ(≒20円)
ムーガパオグローブ 25バーツ(≒72円)
 タイではラーメンの持ち帰りが可能である。タイ人は手先が器用だと本当に思う。屋台料理は、特殊なものを除いて持ち帰り可能である。麺類も例外でなく、頼めば袋に鮮やかな手さばきで入れてくれる。今回は1食でビニール袋4つである。口を縛っているのは輪ゴム。しかもこの輪ゴムの縛り方が非常に面白く、きちんと縛られているのにも関わらず、ちょっときっかけを作るだけで、あっという間に解けてしまう。これには実にアッパレ!! いつも縛る手さばきをマジマジと見ているのだが、なかなか真似出来ない。小さい頃からずっとやっている、タイ人なら出来る一つの能力である。スピードも速く、一度でも見る価値はある。
 さて、今日のクイッティアオ(麺料理)は珍しいヌア(牛肉)屋台で購入。牛マークの看板と、牛すじ肉の煮込みがあったので、迷わず注文。ヌア・プアイの「プアイ」とは「トロトロまで煮込んだ」と言う意味である。薄味のスープに、牛肉の味が出てきていて良い。牛肉も殆ど歯ごたえを感じることも無く、口の中で溶ける感じ。これが全てで25バーツはなかなか良い。
センヤイ ナム ヌア プアイ
(牛肉すじ肉煮込み入り米太麺)
センヤイナムヌアプアイ 25バーツ(≒72円)
 最近、店頭にサーリーが並び始めた。サーリーとはタイ語で梨のこと。タイでは果物を売るとき、1kgあたり、500gあたり、1個あたりの値段と物や店によって売られ方が違う。タイ文字の札を解読するしか無いのだが、分からないときは、欲しい分量を渡して、「これでいくら?」と聞くのが一番確実。 今回、札に表示されていたのは500g(厳密には1/2kg)あたり。1個の値段が分からなかったので、店員に1個だけ渡して「いくら?」と聞いて購入した。サリー自体は日本で食べるそれよりも硬く、甘みも少なかった。まだ旬ではないからであろうか… また数ヶ月経ったら食べてみようと思う。
ところで… 全てのサリーに「FUJI APPLE」と書かれたシールが貼ってあった。店員に「何でこのシールを貼ってるの?」と聞いたら、「だって、綺麗だから。でしょ?」と、返ってきた。綺麗だからだけかよ〜…(9月8日)
サーリー (梨) サリー 25バーツ(≒72円)/500g ・10バーツ(≒29円)/個 
 ついに発見。カノムトーキィアオ屋台。自宅の近くにある市場を覗いた時に発見した。不思議なお菓子である。薄いパリッとした安っぽい生地の中にはこれまた安っぽいカスタードクリームがチョロッと入っているだけのお菓子。「カノム」とはお菓子、「トーキィアオ」はそう『東京』!!。店主のオッちゃんに「何でこれ東京なの?」と聞いたら「この菓子はな、東京、そう日本から来たんだ!!」と自慢げに解説をしてもらった。違う…、と思いつつも、あえて突っ込むことはせず屋台の写真を撮らせてもらった。一体、なぜ、どこからこの菓子は発生して、このような名前がついたのだろうか。不思議だ…
カノム トーキィアオ
(東京菓子??)
カノムトーキィアオ(サイワーン) 1バーツ(≒3円)/本 
 一番登場回数が多いであろうにも関わらず、今までカオスアイの事をここで書いていなかったので、今回紹介。単純にご飯のことを「カオ(カーオ)」と言うが、これに綺麗という意味の「スアイ」や空っぽという意味の「プラオ」を付けるとただの白飯の意味になる。屋台で購入すると1食あたりの値段は5バーツが相場。1食分ではあるが、屋台での量は大体300g強。茶碗2杯分位で、結構な量である。タイ米は確かに安い。スーパーで米売り場に行くと良く分かる。日本では美味しくないとの評判であるが、それは日本料理との相性であって、タイ料理にはやはり日本米よりタイ米の方が私は断然良いと思う。
 で、今回のおかずはアスパラと海老の炒め物。タイ料理の食材の相性として「アスパラ=海老」というイメージが強い。そこそこのレストランでもこの料理は結構な値段で置いてある所が多い。屋台で買えば20バーツ程度。ベースはオイスターソースで、ニンニクとポムデン(エシャロット)で香り付けしてある、非常に簡単な料理。今回の屋台では海老の殻もきちんと剥いていなくて、超適当。だからこの値段なのであろうが。
カオ スアイ
(カオプラオ)
(白飯)
ノーマーイ 
ファラン クン

(アスパラと海老の
オイスターソース炒め)
カオスアイ 5バーツ(≒14円)
ノーマーイファランクン 20バーツ(≒57円)
2品とも近所のデパート、Carrefourのフードコートにて。
「ペット」という単語は声調が変わると「辛い」という意味と「家鴨(アヒル)」という意味になる。左のペットは家鴨である。家鴨肉はタイではポヒュラーな肉の一種。隠れているが、肉の下にはタップ(肝臓)が塊でゴロゴロと隠れている。私はどうしても火を通した肝臓が苦手。生レバーは大丈夫なのだが… 特にこのような塊だと、タイでは衛生的にちょっと怖いので、敢えてチャレンジは控えさせてもらった。
ガイペットプリックパオ。「パオ」は中国語からの派生語で直火で炒めると言う意味が一応あるようだ。ただ、タイではこの「焼く」という言葉に関しては若干曖昧な所が有り、タイ人にしか理解の出来ないメニュー名の付け方だったりするときがある。(9月7日)
カオ ナー
ペット トム

(煮込み家鴨の
ご飯乗せ)
ガイ ペット
プリック パオ

(鶏肉の唐辛子炒め)
カオナーペットトム 20バーツ(≒57円) 
ガイペットプリックパオ 20バーツ(≒57円)
 タイ料理の屋台の中には、時間帯が限って出てくるものと、一日中出ている屋台がある。このガイトート屋は基本的に一日中出ている屋台。逆にカオマンガイやカオカームー、注文屋台などの屋台は夜にかけて出店している場合が多い。
朝、学校の近くの屋台で、このガイトートとカオニィアオを購入。ガイトートは鶏肉の唐揚げその物である。もともとイサーン料理のため、必ずと言って良いほどカオニィアオも同じ店で売っている。一緒に購入して食べるのがお勧め。全く辛くないので、辛いのが苦手な人も大丈夫である。(9月6日)
ガイトート 
(鶏肉揚げ)
ガイトート 20バーツ(≒57円)
 タイ語で「カーフェー」と言うと無条件でミルク(コンデンスミルク)が入ってくる。ミルクなしのカフェがこのオーリアンである。なぜか、タイの飲み物屋台でこれを見つけるのは難しい。ミルクは入っていないが…やっぱり砂糖は激甘と感じるくらい入っている。ブラックコーヒーを飲みたい場合、「カーフェーダム(黒いコーヒー)」との名前が存在してはいるものの、タイの店では基本的に無理と思ったほうがよい。
 タイ南部野菜の一つに「サトー」と呼ばれる「ねじれふさ豆」という豆がある。房の中に入っている豆は空豆のようだが…味は全く違う。とにかく苦い!! 苦いのである。 正直に吐くと、実はこの写真のものを今日は食べていない。以前食べた事があるのだが、あまりにも私の口にはその苦さ、青草さが合わなかったので、とても再び注文をする気には未だならない。ちょっとこの苦さは、とても乙な味とは私は言いがたい。腐った豆のような味もするのは私だけであろうか? これはタイ人でも南部以外の人は苦手な人が多い。
オーリアン
(オリアンコーヒー)
パッ ペッ サトー
(ねじれふさ豆の炒め物)
オーリアン 10バーツ(≒28円)
タイ菓子には何処か中国菓子の雰囲気もあれば、和菓子の雰囲気をもつ菓子もある。豆や米を原料として使った菓子が多いのは西洋菓子との大きな違いであるような気がする。そこの国々の食文化によってやはり菓子も色々と存在している。タイ菓子の大きな特徴といえばやはり大量のココナッツが使われることであろうか。特に海に接しているタイ南部地方には特にココナッツが多く使われている料理が多い。
このお菓子、餅のような生地に包まれているのは餡ではなくてココナッツと豆。甘みが無く、そのまま食べても美味しくは無い。一緒に添えられている砂糖を大量に付けて食べると甘くなって美味しい。タイの砂糖は精度がそこまで良くないので粒が大きく、口に入れるとジワッと広がる甘さである。(9月5日)
カノム トゥアペーブ 
(豆菓子)
カノムトゥアペーブ 10バーツ(≒28円)
 スクムヴット通り・soi33/1 はバンコクにある日本人街みたいな所で日本人相手にした店が並んでいる。ラーメン屋があり、居酒屋あり、「惣菜や」という名前の店がありで、ここの雰囲気は完全に日本である。ここにフジスーパーというスーパーマーケットがあるのだが、ここに立ち寄り、夕飯を購入した。日本人対象にしているので、日本食材がそろっているのだが、いかんせん全体的に物価が高い。ただ、並べられているタイ料理だけは別で普通の値段である。 パッガパオヌアがあまりタイ人向けのスーパーで販売されているという事は無い。ヌア(牛)だからである。タイ人は「臭い」という理由で牛をあまり好んで食べない。
 パッキーマオを「昔、酔っ払いが適当に作ったからという理由で命名された」と紹介したことがあったが、新たな説を見つけた。それは、「酔っ払いでも酔いが覚めるぐらい辛い料理だからこの名前がついた」という説である。真偽の程は分からないが、まんざらこの新しい説も疑う隙は無い。確かに酔いが覚めるほど辛い。
パッ ガパオ ヌア
(牛肉のバジル炒め)
パッ キーマオ ムー
(豚肉の酔っ払い炒め)
パッガパオヌア 25バーツ(≒71円)
パッキーマオムー 25バーツ(≒71円)
ナムトック≠ノは「滝」と言う意味がある。辞書にはそう書いてあるのだが、料理でナムトックといえば、2つの料理のことを指す。まず、豚や牛の湯通しした血が入っているクイッティアオのことをナムトックと言う。正直、最初はかなり気持ち悪かったが、勇気を出して食べると…、とても血が入っているとは分からないのである。逆に味にコクが出て結構美味しい気もする。ただ、左写真の上に乗っている赤いものはイェンタフォーで血ではないのであしからず。これは腐乳(タオフーイー)といってカビを付けて塩漬けにし、紅麹で発酵させた調味料。少量だけでもスープ自体にピンクっぽく色がつき、「ピンクの麺」を食べた事がない日本人にはちょっと抵抗があるやも知れない(私はそう)。
 もう一つのナムトック≠ヘ私の好物、イサーン地方のナムトックムー。豚肉の炭火で網焼きにして、それを切って沢山の香辛料や、乾燥させ煎って粉々にしたカオニィアオ等で和えたサラダである。とにかく辛いサラダなのではあるが、私の『タイ料理大好きランキング』の上位にある。肉を焼くときに肉汁が下にポタポタと落ちる様から、「ナムトック」と名前がついたのではないかとあるタイ人の知人は言っていた。(9月4日)
クイッティアオ
センレック ルア
ナムトック

  (豚の血入り米細麺)
センレック
ナムトック ムー

(米極細麺と豚肉の
香辛料和えサラダ)
クイッティアオセンレックルアイエンタフォー 30バーツ(≒86円)
センレックナムトック 40バーツ(≒114円)
 こちらはレストラン「ソンブーン」の料理紹介、昨日の続き。
 語学話になってしまうが、タイ語でロットと言うと色々な意味があり、そのタイ文字によって「車」「水を垂らす」そして「味」という意味に変化する。発音は全く一緒。また、数字の『3』という数字の読み方はどうも中国語からの派生が影響しているようである。『3』の事は中国語で「サン」、韓国語でも「サン」、タイ語では「サーム」そして日本語は「サン」。比較をすると面白いことは結構あるようだ。 サームロットと名前のついたこの魚料理は、「三つの味」という意味である。タイ料理には酸、塩、甘、辛の4つの大きな味の特徴があると言われているが、この「塩」を抜いた他の三つの味が入っているのがこの魚料理である。辛くて、酸っぱくて、甘い。そんな料理であった。
 以前、ホイトートという料理を紹介したことがあるが、あれのように揚げ焼きにした物ではなく、純粋に鉄板の上で焼いた貝類の鉄板焼きが、右の料理である。タイで食べる貝には注意が必要であるが、きちんと火が通っていればそんなに問題ではない。タイでは火が通っていないものを迂闊に食べるものではない気がする。
プラー サーム
ロット

(白身魚の揚げ物、唐辛子と砂糖と酢のソース)
オースアン カタ
ローン

  (貝類の鉄板焼)
タイ料理名は、その調理法から付けられているものが結構多く、単語さえ覚えてしまえば、その組み合わせは無限に広がっていく。プラームック(烏賊)、パット(炒める)、プリックタイ(胡椒)。もうそのままの料理そのものである。烏賊を野菜と共に胡椒とタイの調味料を使って炒めてある。味はかなり濃かったが、ご飯と一緒に食べると美味しい。

 私がこの皿は注文したのだが、直後一緒に食事をしていたあるタイ人から「タイ人は普通これは食べない」と言われてしまった。カエルである。確かに、タイ料理というジャンルの中にはカエルを使った料理というものは少ないと思う。日本料理と同じである。ところが、中国、特に広東地方では特に珍しい食材ではないようだ。フランス料理にもカエル料理があるように、立派な食材の一つである。 こちらも料理名の如しといった料理。唐揚げなのではあるが、にんにくと胡椒の揚げ物も一緒に添えてある。カエルは足の部分を食用とするが、鶏肉のようで特に臭いとか、それといった味に強烈な特徴のあるものではない。
プラームック
パット
プリックタイ

(烏賊の胡椒を使った炒め物)
コップ トート
ガティアム
プリックタイ

(蛙の揚げ物、にんにくと胡椒添え)
 食堂などで食事をするとき、日本であれば飲み水は当然無料であるが、タイは諸外国と同じように無料ではない。料理の注文と同時に必ず「何を飲みますか?」と聞かれる。そこで私が一番答える回数が多いのは当然「飲み水」。飲み水をタイ語で言うと「ナンプラ」と言うのだが、ちょっと発音を間違えるとあの「ナンプラー」に聞こえてしまうから、注意が必要である。ま、さすがに例えそこで発音が悪くても本当にナンプラーが出てきたという笑い話は聞いたことがないが、一応注意は必要。中級以上のレストランに行けば飲み水でミネラルウォーターを出す所が多いが、一般大衆向けの所では、何も指定しなければ、浄水器を通した水か湯冷ましが出てくることが多い。また湯冷ましであることを証明するために、火を入れるときにお茶の葉を少し入れて薄茶に色がついていることがある。飲み水を注文したのに、「茶色い水が出てきて、しかも浮遊物がある」と言って怒ってはいけない。浮遊物は茶葉であって、それは逆に安心できる水なのである。(9月3日)
カイ チィアオ
ムー サップ

(豚挽肉入り玉子焼き
乗せご飯)
ナム プラオ
(飲み水)
カオカイチィアオ 25バーツ(≒72円)
ナンプラオ 1バーツ(≒3円)
バンコクを訪れる観光客だけでなく、地元のタイ人にも大変よく知られているお店がある。「ソンブーン」と言う名のこの店は、元々中国系の大衆食堂なのではあるが、タイ料理のシーフードがとても美味しいレストランとしてその名が知れ渡っているレストランである。
沢山の料理を食べたのだが、一度で紹介しきれなかったので、今日と明日に分けて紹介。
「ソンブーンと言えばプーパッポンカリー」と言う位、ここの店の人気メニューはこれである。フランス語を借りればこの店のスペシャリテ≠ナある。一枚の皿に惜しげもなくワタリ蟹が1杯使われていて、その蟹を野菜と共にカレー粉で炒めて、卵でとじてある。味は文句の付けようが無いくらい美味しい。

バンコクのガイドブックを見れば必ず載っていると言う位有名な店と料理で、平日だというのに、当然客は一杯。地元民だけでなく、観光客も沢山いた。観光客といっても殆ど日本人だらけだった様な気もしなくはなかったが…。近くに座っていた私と同世代(?)の日本人4人グループのマナーの悪さにはちょっと閉口。
ソンブーン プー パッ ポン
カリー

(蟹のカレー粉炒め・
卵とじ)
 ポテークは中に貝類と海老、ホーラパー(スィートバジル)、タクライ(レモングラス)等が入っているスープで、トムヤムクンみたいに酸っぱいということも無いスープ料理である。器がタイらしいが、スープの味もタイらしく、タクライの爽やかな感じと、ホーラパーの一種の独特の苦味が、海老や貝類に移っていてそれがまたスープの味にもなっているという感じである。テーブルに運ばれてきてから、一人ずつ小皿に盛り付けてくれて食べるスタイルであった。

 トートマンクンは海老のすり身を団子状にして油で揚げたものである。トートマンプラーと言う料理を紹介したことがあるが、これはそのプラー(魚)では無くてクン(海老)バージョンである。こちらもまた日本人には大好評の料理の一品。ソースが蜂蜜入りで甘いのが少しビックリするが、慣れれば案外このソースをつけたほうが美味しく感じる。このソースが苦手な人であればソースに付けずにそのまま食べても美味しく食べられる。
ポテーク
(海老と貝のスープ)
トート マン クン
(海老の揚げ団子)
 私ははまってしまっている、タイのパン乗せアイス。なんでこんなに美味しいのだろうとつくづく思う。確かに西洋のアイスのような繊細さは全く無いが、とても相性が良いとは感じなったアイスとパンを一緒に食べると正直驚く。しかもトッピングとしてアイスとパンの間にはカオニィアオ(もち米)が入っている。このアイスはここに2回目の登場。以前とは若干アイス自体が違うもので、これは安っぽいバニラアイスの様な味。カロリーがちょっと気にはなるが、やっぱりタイの道端で立ち食いするパンアイスは最高である。(9月2日)
アイサックリーム
(アイスクリーム)
アイサックリーム 10バーツ(≒29円)
 フアレーという言葉はタイ語ではないような気がする。私の持っているタイ語の辞書にも「豚の煮込みカレー」としか記述が無い。
carrefour(カルフール)の惣菜コーナーで購入。ちょっと写真では分かりにくいが、豚バラ肉がゴロッと角切りで煮込まれている。ベースはレッドカレー。野菜として、生姜、玉ねぎ、ピーナッツなどが入っていた。液体の表面は全て脂。すごい量である。さすがにこのタイ料理はヘルシーとはいい難い。油が多いせいで食べたときに感じる辛さもジワジワとくるものであった。生プリック(唐辛子)の時のようなストレートな辛さではない。
ゲーン フアレー
(豚肉の煮込みカレー)
ゲーンフアレー 13バーツ(≒37円)/100g 
 クンチィアングもタイ語ではなく、元は中国語である。中国から伝来した料理は、大体中国語そのままの料理名がタイ語化されている場合が多い。これは、豚肉に醤油、胡椒、砂糖、塩などを混ぜて腸に詰めて揚げているソーセージ。砂糖が大量に入っているために、かなり甘く、目をつぶって食べたらお菓子のような気もしなくもない程。唐辛子のきいた辛い料理とは対照的な一品である。
 やっぱり辛いだろうな…と思いながらに並んでいたおかず類からノーマーイ(筍)を指差した。何度かここにも登場しているいつものパッペッノーマーイとはレベルの違う赤い色であった。韓国のキムチのような、鮮やかな、そして濃い赤色であった。恐る恐る口に入れると… やっぱり辛い…。目玉焼きを追加で一緒に注文して食べるのが精一杯。あーでもこの辛さが、たまらない。
クンチィアング
(中国風揚げソーセージ)
パッ ペッ
ノーマーイ

  (筍の唐辛子炒め)
クンチィアング  5バーツ(≒14円)/本
パッペットノーマーイ 25バーツ(≒72円)   
 「カレー」という言葉はタイ語に直すと「ゲーン」。しかしこの「ゲーン」を再び日本語に直すと、汁、スープ、カレー…と実に色々な言葉が出てくる。「ゲーン」とは本来そのような意味である。良くここに登場する「カオケーン(おかず乗せご飯)」の「ケーン」も実はこの「ゲーン」そのものである。インド料理にカレーと言う料理が無いように、タイにもまた「カレー」と言う料理は舶来のカレー粉を使った料理を除けば無い。レッドカレーペーストにココナッツミルク、それと肉を合わせて煮込んだスープ状の料理を「パネーン」という。当然辛いが、ココナッツミルクを大量に使っている分、マイルドな辛さである。
 数ある日本発の食料品の中でもここまでも堂々とタイ人が全く読めない日本語を出して売っているのはこの「Takara 缶チューハイ」位であろうか。タイ文字は後ろの販売元の所だけである。「できたて仕立て」、「これはお酒です ジュースではありません」という文字まで日本語である。「お酒」の注意書きですらタイ語にしなかったのは何故だろう…?(9月1日)
パネーン ムー
(豚のレッドカレー)
ライチサワー パネーン ムー 20バーツ(≒57円)
ライチサワー 29バーツ(≒83円)


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